明治34年(1901年)、ハタハタで有名な日本海沿岸の漁村、八森村(現八峰町)にて創業を開始する。昭和に入り、裏山の中腹に湧き出る天然水を酒蔵まで引き込むために、村民を総動員して3kmに渡る自家水道を設置する。それまでは敷地内の井戸水を仕込水として使用していたが、湧き水に切り替わったことによって酒質が劇的に向上したとのこと。
昭和40年代初頭に、まだ酒販店が大吟醸という名称も知らない頃から全国に先駆けて大吟醸を商品化し、東京や神戸の料亭に提供し好評を得た。
それまではただのブナ林だった裏山が平成5年(1993年)に世界自然遺産に指定され付加価値が急上昇する。
普通酒の割合が7割を超える秋田県では珍しく普通酒を仕込まない酒蔵で、年間の製造石数700石の全てが本醸造以上の特定名称酒である。純米酒の占める割合はなんと!9割にのぼる。
平成18年には創業以来続いていた杜氏制を廃止し、蔵元が自ら製造の総責任者となり酒造りを行っている。そして「酒造りは米造りから」と自社の仕込み水が100%流れ込む風光明媚な棚田で稲作経験の全くなかった蔵元が自ら酒米の栽培を開始した。作付け面積は1町2反歩(3600坪)で棚田の枚数は14枚。その約半分を無農薬&無化学肥料機栽培で行っている。仕込水で酒米を栽培し商品化している酒造メーカーは全国的にも前例がなく、これを無農薬無化&学肥料栽培を行うことによって「世界一付加価値の高い酒米」を生産している。
年間を通じて高い品質を維持するために、瓶燗火入れ、急速冷却、低温瓶貯蔵にこだわっている。